今回注目するのは、世界最大の齧歯目、カピバラです!
様々な動物園や水族館で会うことのできるカピバラですが、実は生息地は南米で、20頭前後の群れで暮らしています。
そんなカピバラの生態を見ていきましょー

生態・形態
・南米の川や湖沼の周辺にて、単雄複雌の約10~30頭から成る群れで暮らしている。
・齧歯目(ネズミの仲間)の中で最大の種。他の齧歯目と同じように、大きく鋭い前歯を持つ。この前歯は生きている限り伸び続ける為、樹の枝や石をかじることで自ら削る習性を持つ。
・齧歯目に見られる尾は、カピバラにはない。
・薄明薄暮性が強く、日中は日向ぼっこをするなどしてのんびり過ごすことが多い。
・鼻と目と耳が一直線上に並んでいる。これは、水中にいても少し顔を出すだけで全器官を水面上に出せるように適応した結果と考えられている。カバも同じ特徴を持つことで知られる。
・鼻の上には「モリージョ」と呼ばれる毛が薄く、地肌の黒色が露出している箇所がある。モリージョは主に雄に顕著にみられ、雌にはほとんど見られない。また、モリージョからは白い液体が分泌され、これを樹にこすりつけることで縄張りを示したり、雌を惹きつけたりすることができる。

・指の間には水かきを有しており、泳ぎが得意である。また約5分間潜水することもできる。これは天敵であるワニやジャガー、アナコンダから逃げ切るためと考えられている。
・陸上でも最高で約時速40kmで走ることができる。
・体毛は硬く、身を震わせると水気を落とすことができる。
・視覚よりも聴覚と嗅覚が発達している。

食性
・主に草を食べる。

繁殖
・約5ヶ月の妊娠期間を経て、1度に2~7頭の子を産む。子は生まれた時点で親とそっくりな外観をしている。
その他
・「オニテンジクネズミ」と呼ばれることもある。
・生息地である南米の先住民は、カピバラのことを「草原の支配者」と呼んでいた。これを現地語にすると「カピバラ」いうことから、これがそのまま名前となったという説がある。
・寿命:
・学名:Hydrochoerus hydrochaeris
・英名:Capybara
・生息地:南米諸国
・絶滅の度合い:低懸念
参考
・What is カピバラ. 伊豆シャボテン動物公園. https://izushaboten.com/kapibara/what.html, (2021/1/2)
・カピバラ~陽だまりの草原~. 新江ノ島水族館. https://www.enosui.com/exhibition_capybara.php, (2021/1/2)
・カピバラ. 富士サファリパーク. https://www.fujisafari.co.jp/animal-fureai/capybara/, (2021/1/2)