哺乳綱

ニホンカモシカ

今回注目するのは、シカではなくウシの仲間、ニホンカモシカです!
日本の固有種で、特別天然記念物にも指定されています。
そんなニホンカモシカの生態を見ていきましょー

↑佇むニホンカモシカ。目の下の膨らみは眼下腺と呼ばれる器官で、分泌される液を樹や石にこすりつけることで縄張りを主張します(東山動植物園にて撮影)

生態・形態

・日本の固有種である。
・日本の山域にて、主に単独で生活している。
・目の下の膨らみは「眼下腺」と呼ばれる器官で、すっぱい香りの液体を分泌することができる。この分泌液を樹や石などにこすりつけることで縄張りを主張する。また、蹄の間にも「蹄間腺」と呼ばれる器官があり、眼下腺と同様に縄張りの主張に使われる。
・分泌液をこすりつける際、角を樹や石にこすりつける「角とぎ」と呼ばれる習性を持つ。このため、角の前側は摩耗している。
・雌雄友の頭に2本の角を有する。この角は骨が発達してできたもののため、シカのように生え変わることはなく、少しずつ伸びていく。また、角の成長と共に角の根元にはリング状のしわ(角輪と呼ばれる)が形成されていく。角輪は年齢を知る手掛かりになる。
・足には2本の蹄があり、足の後部には退化した2本の指の名残が見られる。
反芻動物のため、胃袋が4室に分かれている。
・体の毛の色は主に茶褐色だが、1頭1頭微妙に色合いが異なる。また、南の本の方が黒っぽく、北日本は白っぽい毛色になる傾向がある。
ウシと同じく、上顎に前歯がない。

食性

・主に低木や草の葉を食べ、他にも木の実なども食べる。

繁殖

・1年の中で最も食べ物が豊富な春に出産する。
・約7ヶ月の妊娠期間を経て、1度に1頭の子を出産する。
・子は生後すぐに立ち上がり、歩くことができる。
・子育ては母親によって約1年間にわたり行われる。1年たつ頃には、子の体は親と同じくらいの大きさになっているが、角の長さで見分けることができる。

その他

・明治時代に狩猟銃が普及すると共に生息数が減少し、日本全国で約3000頭まで減少したと言われている。その後は国の「特別天然記念物」に指定されるなど、保護が進み、現在は絶滅の危機はなくなっている。
・寿命:野生での平均は6年、個体によっては15~20年
学名Capricornis crispus
英名:Japanese Serow
・生息地:日本
絶滅の度合い:低懸念

参考

・ニホンカモシカ(国・特別天然記念物)(Capricornis crispus). 三重県総合博物館. https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/82991046678.htm, (2021/1/2)
・白山の自然誌10ニホンカモシカの1年. 石川県. https://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/publish/sizen/documents/sizen10.pdf, (2021/1/2)

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